タファネル先生ありがとう!

今週は一日一日匍匐前進のように過ごしてきましたが、昨日の木管アンサンブルのコンサート、暖かいお客様に囲まれてとってもいい雰囲気で演奏することができました⭐️4月だから暖房着いてないけれど、日照時間も長いし教会も温まっているだろうという学長の予想を覆し・・・・会場に先乗りしていたテクニシャンから「分厚いセーター持ってくるように!」とメッセージが(笑)

この時すでに電車の中でしたが、教会のコンサートで寒くなかった試しがないので、ヒートテックのタートルネック、130デニールのタイツ、ヒートテックの靴下、ヒートテックの腹巻、貼るホッカイロ、黒いドレス、黒ジャケットとまるでモジモジくん。昔観に行った現代風のトリスタンとイゾルデのようでした😂(主役二人が黒いボディースーツに身を包んで歌っていたという逸話)


会場に着いて音出しをすると、予想通りアルベジオを吹いて和音が残る位の残響。ダブルリードに合わせてぱきっとアーティキュレーションを出すか、クラに合わせてある程度ふんわり残すかと考えていたら、教会前に列が出来ているから早めに開けますとの事で、リハは16小節ほどで終了!リハで全通しをする日本とは大違いですよね・・・笑 

イースターバカンスの帰省ラッシュで集客が難しいかなと主催者側も心配していたのですが、控え室からチラリと顔を出したら教会は満員。生徒たちが思い切り手を振ってくれて、心も温まり「よっしゃ!チミ達に素敵な音楽届けよう!!」と頑張っちゃいました😊🎵

全2回のリハでは、皆ザッツ以外はジェスチャー控えめで演奏していましたが、この残響だからフレーズを出して、体も動かして行こうと逆に士気も高まり、演奏中に見えてくる内声のレリーフの美しさや、メロディーと和声の時空間の引っ張り合いが一層際立っていました⭐️

色彩が目に見て取れるかのような、そんな瞬間が何度もありました。観客の方々の瞳孔がフワーと開いていく瞬間。会場がふわーっと温まる瞬間。音楽の持つ魔力。何世紀も超えた音楽をこうして今でも美しいと思えるのは、人間の感性は捨てたものじゃない。チェリビダッケが音楽の現象学の中で語っていた世界が少し垣間見れたような気がしました。

ああしよう、こうしようと色々自分なりにパレットを広げて本番に挑みましたが、実際決め事なく、皆その瞬間に自然と発されていく音が一番ナチュラルで、お互いにそれを感じ取っていく。それが自然とできるとっても気持ちのいいメンバーでした!また一緒に演奏出来るといいな😊⭐️

教会コンサートだったので写真は撮っていないのですが、会場へいく途中の見事な八重桜とクルクルに髪の毛を巻いてより一層多国籍な私の一枚をドン!(笑)

SNSへはこちらからどうぞ⭐️
  facebook twitter instagram soundcloud

今井貴子 フルーティストTakako IMAI Flutist
Official Website : 
Follow Me !

コメント

Popular Posts