柳下先生

疲れ過ぎて寝れない夜は、お布団の中で次のリサイタルを想像して…大好きな曲を頭の中で鳴らす。そうすると10分くらいで寝付けます。元々のびた君並に寝付きがいいんですけど。笑

最近、夏に企画してるリサイタルのプログラム案を練っていてそれで頭が一杯なのです。youtubeやナクソスミュージックライブラリーで空き時間はずっとフルート三昧☆軸になるプログラム自体はほぼ完成しているものの、サポートになる曲に迷っていまして…あまりマニアすぎると観客の方が疲れてしまうし、有名どころになりすぎると、軸とずれてしまうし、難しい所であります。悩むのも勉強のうちといいつつ、曲探しが楽し過ぎて、全く関係ない編成のものをずっと聞いていたり…。なかなか進みません★


今朝、偶然youtubeで聞いたGaubert のロマンスをいぶし銀の渋い音で吹いてる方を発見し、わくわくしながら奏者の方を見たら柳下正明先生でした!!柳下先生は、楽譜の編曲等でお名前は何度も拝見していたのですが、演奏を聴くのは初めて。芯があるのに、柔らかくて、渋い音が出せるなんて一体何の楽器を…を思い検索してみたら、先生ご本人のHPを発見。なんとマテキの巻き管ソルダート+リップ14Kをご使用との事!!朝からテンションが上がってしまいました…。

実は、一昨年の夏、マテキさんの工房にお邪魔させて頂き、沢山のモデルを試奏させて頂いたのですが、本当に丁寧に作られている事にまず驚かされ、そして丸みのある上品な音、立ち上がりもすっと綺麗なのに、全く息のぶつかる音がしないんですね。私の使用している楽器は、ブランネンのシルバーなのですが、タンポをオールド楽器に使うような柔らかいパッド、キーの開きも控え目にしてもらっていて、ブランネンにしては、繊細な音が出せる方なのですが、それでもバロックや古典ものを演奏すると跳ね返りが強いなぁ、反応が良すぎるなぁと思う事が多いのです。どんなに息でコントロールしようとしても、反応してしまうという、、、1000本ノックしても全部拾ってくれる外野のような楽器。なので、柔らかい響きのある楽器にとても惹かれていて、ルイロットは音程はもとよりキープするのが大変だし、アベルの木管はサブで吹く程簡単な楽器ではないし…という所にマテキの登場だったわけです。

しかも、マテキのゴールドにおいては、本命ど真ん中な暖かみがあるのに、渋い響き…。今まで楽器選定のお手伝いで、沢山のメーカを吹いてきましたが、今までゴールドに惹かれた事が全くなかったのに、このゴールドにはぐらつきました!!頭の中では、どの楽器を先に買おうかな?と順番を付けています。60歳までにこの3本が手にあったら、老後はバラ色だろうなぁぁぁ。10年に一本の計算だとローン地獄になりますが( ̄▽+ ̄*)

まぁ、楽器の前に本人の問題が80パーセントですから…。私が楽器を変えた所で柳下先生やガロワ先生のような渋い響きが出るとは限りません…。練習あるのみ☆

いぶし銀の柳下先生の演奏。

そして久しぶりに聞いたフルートカルテット三浦真理さんの『思い出は銀の笛』


コメント

  1. SECRET: 0
    PASS:
    こんにちは。はじめまして。
    柳下先生に習っていたことがあるので懐かしくなりました。成人で始めたのに一切妥協のない真摯な指導をいただき、今思うと本当にもったいないことでした。
    残念なことにフルートからはその後離れてしまったのですが、指導者としての課題の出し方や妥協のない音作りから大いに学ぶところがあり、仕事や外国語の発音習得にとてもとても役立ちました。
    銀のフルートを愛用されているので仲間内では「銀さん」と呼ばせていただいていたんです。
    動画のご紹介、ありがとうございました。
    末筆になりましたがたかこさんの演奏活動が順調でありますよう祈念しています。

    返信削除
  2. SECRET: 0
    PASS:
    ��Shiraさん
    コメントいただきありがとうございました。
    柳下先生の門下にいらしゃったんですね、とても羨ましいです。最近では渋いいぶし銀のフルートを吹かれる方が少なくなりましたし、お話にきく柳下先生のお人柄、とても素敵な方だったのでしょうね。
    そしてShiraさんも教鞭をとってらっしゃるのですね!音楽も言語もコンタクトという面でとても深いつながりがあると思いますし、レッスンで培ってゆく人間関係はとても大切なものだと思っています。私も生徒の方々に、少しでも力になれるように、今後も頑張ってゆきたいと思います!

    返信削除

コメントを投稿

Popular Posts