ほっとできる年頃

一日、一日を丁寧に過ごして、ふわっと幸せが多かったここ数ヶ月。振り返ってみれば全くブログを更新していませんでした!インスタグラムのうさぎの写真はどんどん更新していたので、ブログも書いているつもりでした(笑)

パリの陽はやっと背筋を伸ばし、お天道様と言えるくらい登ってくるようになりました。花を咲かせたハクモクレンを見ては、やっと冬が終わると心を躍らせて、仕事へ。フランス人は、シミもソバカスもドンと来い!とばかりに太陽を浴びます。日焼け止めは塗らなくとも、白内障にならないように冬でも晴れ日はサングラス必須というのが、ヨーロッパ人スタイル。これを真似て、私もスタンドカラーのコートにサングラスをして見ましたが、どう見ても探偵ごっこをしている子供のようで頂けない感じに・・・残念なちびっこ。と毎日小さな発見を楽しんでいます。

若かりし頃は、時候のご挨拶は礼儀なのだと、本を読んで学んでいたように思いますが、最近は季節の移り変わり、空気の触れ方、庭木の伸びようとする力、自然のものを愛おしい。もしかすると十年後には、祖母のように俳句が趣味になっているやもしれません。昔に比べて時間がゆっくり流れるようになり、ちょうど人生でほっと出来る時期なのかもしれない。きっとここからまた色々発展して、どんどん楽しくなるのかもしれない。年を重ねるのって楽しいですね^^

フランス人と同様に働きたいとずっとマラソンのような日々でしたが、ここ数年それも安定してきたので、また視点を変えて次のポイントへ。レッスンもこなせばこなすほど、面白くなってくるし、元々心理学に興味があったので、生徒達の言動を観察するのもとても面白い。自分の演奏についても録音を聞いてみると、音の作り方、フレージングが少し変わっていたり、演奏する相手の影響を大いに受けている事が興味深かったり。2016年は、この辺りをもっと深く切り込んでいきたいなと思っています。

こう書きだしてみると、フランス映画のように大した出来事もなく、ウディ・アレンの映画のようにつまり全ては自分の思考の中という感じですが、他に何かあったかと思い返してみたら・・・

先月末夫の仕事に同伴し、ドイツの頭部管メーカーのManckeの工房にお邪魔してきました!ショールームに試奏用に置かれた美しい頭部管はもとより、私の目がギラギラになったのは、マシーンと工具、そして工程待ちの頭部管。家族に絵を描いたり、茶碗を作るものがいるので、綺麗なショールームよりも、アトリエや作業場の方が居心地が良かったりします^^ マンケのクオリティの高さは、今や世界的に知られていますが、機械作業も手作業も、こんなにも手間暇をかけているのか・・・と驚かされました。アトリエ内の写真は許可を得ていないので、ショールームのみ♡


また今月末3月24日には、今年何度か参加させて頂いているランチタイムコンサートがあります。最近コンプリートしつつあるゴーベール作品から、シシリエンヌ、2つのエスキース:第1曲「平原の夕べ Soir sur la plaine」、第2曲が「東洋風 Orientale」の三曲を、ピアニストの鈴木晴美さんと演奏させて頂きます。こういった美しいフランス近代の小品をどんどん紹介していけたらと思っています。入場無料ですので、お時間がある方は是非!

LES CHRONIQUES MUSICALES
368ème Chronique
Jeudi 24 mars 2016 13h à 14h

Salle André MARCHAL I.N.J.A.
56, Bd. des Invalides 75007 PARIS 
Métro : Duroc Entrée libre

            Piano :
                        - W.A. MOZART : Fantaisie en ut mineur K475,
                        - Franz SCHUBERT : Impromptu n°3 en sol bémol majeur D899,
                        - Henri DUTILLEUX : 2ème mouvement de la Sonate pour piano,
                        par Dong-Jun KIM,

            Flûte et piano :
                        - Philippe GAUBERT : « Sicilienne » et  « Deux Esquisses »,
                        par Takako IMAI et Harumi SUZUKI.

            Chant et orgue :
                        - de BACH à BIZET,
                        par Bertrand BONTOUX et Dominique LEVACQUE.


また4月17日のガロワの還暦記念コンサートの方も、まだお席をご用意出来ますので、ご興味をお持ちの方は、是非ご連絡いただけたらと思います。どうぞよろしくお願い致します。

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