ユーリ・テミルカーノフ!

バカンス中の楽しみ、その1。通常は夜の勤務が主なので、なかなかコンサートに行けない講師の仕事。バカンス中はここぞとばかりにコンサートへ!ということで、アールヌーボー好きにはたまらないシャンゼリゼ劇場へ行ってきました。


今夜はテミルカーノフ指揮でサント=ペテルブルクフィルハーモニー交響楽団のコンサートでした。フランスにいると、なかなかロシアのオケを聞く機会がないので、とっても楽しみにしていました。それもテミルカーノフです!!テミルカーノフ!!


プログラムは、
ロッシーニ:セビリアの理髪師 序曲
メンデルスゾーン:交響曲「イタリア」
マーラー:交響曲第四番

なかなかど真ん中プログラムなのにも関わらず、雛壇なしで立体感が出ないのか、安い席だから階層が上すぎて音が飛んで来ないのか、前半はあまりシックリこず。一緒にいった友人と、ううむ、、、と首をかしげるも、、、!

後半のマーラーは、ど頭の鈴が鳴った瞬間から全体がピリッと引き締まって、うねる様なサウンドが!!乗り番は多少違ったけれど、オケごと変わったのかというほど違いました(笑)

印象的だったのは、テミルカーノフの無駄のない動きとテンポ作り。フランスのオケだったら、メロウになる部分は敢えてストレートに、そしてフランスのオケが軽快になりやすいような部分はオケ全体が手綱をぐいっと握って、重厚さを出している印象を受けました。

三楽章の光が差すようなフレーズ作りには涙が出そうでした。ただでさえ心がぎゅっとされるこの楽章なのに、テミルカーノフの作るピアニッシモの緊張感と息を吐き出したような解決音。コンパーティメントからずり落ちそうなくらい体を乗り出して聴いてしまいました。(笑)

サント=ペテルブルクのオケは、フランスの色彩豊かで水や空気のようなオケとは対照的で、音のくぐもりや温かみが出ていて、大地の音がするよう。国でこんなにも違うんだなぁ。

次はテミルカーノフ指揮のショスタコーヴィチやプロコフィエフを聞きたいです!!バカンスよ、ありがとう!!




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