だいふきゅうさぎ

7月の頭に最終的な学年末の会議と、準備過程を終えて来年度から個人レッスンを受ける事になる子供達への体験クラス(気温39度の中4時間はなかなかハードでした。笑)を終え、ついぞ待ちに待ったバカンス。

私にとってバカンスとは、パーっと派手に出かけて遊ぶというよりは、一つ一つにゆったり時間をとって、ぽけーと床でゴロゴロ過ごす日々の事を言うのですが、今週はゆったりと練習時間をとって、足元には凍ったペットボトルとクルミ。捻挫の後遺症で練習後半に足が腫れてくるからアイシングしているのに、我が物顔で場所取られてしまいました。こうして、ヒヤヒヤとポカポカを同時に感じつつ、フルートとしっかり向き合う時間を作っています。


午後からの仕事なら練習も出来てでいいかも?と若い頃は思っていたのですが、午前中に家事をばばばーっと終わらせて、とりあえずベルノルドのボカリーズとタファネルゴーベールの音階練習を済ませて、ちょっと気になるパッセージを練習したら、休憩時間に仕込んでおいたお昼をさっと食べて出勤。こんな毎日が続くと自分のイメージするものとか、空気の重さとか、目を閉じた時の色彩感とか、感覚的な部分を刺激しながらの練習が難しく、それを中心に生きた自分にとってはなかなか修行な日々でした。

かと思えば、レッスンが多くなった事で、生徒に音楽を言葉として伝える機会にも恵まれ、今まで感覚でしか掴んでいなかったものが具体的に見えるようになったり、迷いをどうやって切り抜けるかという道筋を探し出す力もついたようにも思います。陶芸家の叔父からは、「音楽家はいつまで経ってもレッスンに通っていて、自立しないからだめなんだ」と言われた事が、最近では一理あるなぁと思う部分もあり、それを踏まえつつも、根っからの末っ子気質なので、迷うと先生方に助言を頂きたい気持ちもまだまだあったり・・・まだまだ修行と経験が足りません(笑)

先週は同僚のピアノの先生のお宅にお邪魔をして、この夏の公演で初めて演奏する曲を合わせて頂きました。楽譜上でわかっていても、和音の響きや、音色の映え方、打鍵が入る事でのリズム感の違い、そして何よりも合わさった時のなんとも言えぬ気持ち良さ。やはりアンサンブルあっての音楽。楽曲分析を試みても、これは一体どーなってるの・・・とか、なぜに二回目は半音上げちゃうの・・・とか堂々巡りだったイメージも、ピアノが入ったら「わりー!ちょっと気分変えたくて!気まぐれっす!」という作曲家の声が聞こえてきたりして(勝手な解釈!)、迷いも消えてきました。いいなぁピアノいいなぁピアノ!!とピアノマニア熱も再燃し初めております。

また、大きい生徒から将来の相談される事もあり、趣味を仕事にするというのはどういう事かと、考える機会も多かったのですが、他の職業のように、決めたとか、決まったのではなく、好きで続けてきたら、運が良くて周りが優しかったから自然の流れで今現在に至ると・・・何時もながら曖昧にしか答えられませんでした。でも、おすすめできるかと聞かれたら、こういう職業は勧められてなるのではなく、絶対やめといた方がいいよと言われても、それを振り切って続ける人が多い。と言ったら、みんな唖然としていました。他の人はどうなんだろうなぁ・・とちょっと興味があります。

それも仕事をしていると生徒の代わりに吹きたくなったり、練習したくて堪らないというストレスが生まれるので、バカンス時期に、一日中楽器を触って練習しつつ、休憩に好きな曲を吹いてみたり、ピアノ合わせをしてもらったりなんて出来ると、本当に幸せ。これは仕事への蓄積でもあり、趣味の時間でもあるわけです。あーこれだな。やっぱりフルートが好きなんだなと思わせてくれる瞬間。

日本の公演もあと3週間〜4週間なので、口に出すだけで胃が縮むような思いもありますが、自分自身に負けないようにじっくり取り組んで、コンサート当日は、お客様と一緒に音楽に浸れますように頑張っていきたいと思います。

今回の帰国中は家人が残ってくれるので、クルミは何時も通りの生活でお留守番。どなたかに預かっていただいても、いつもカラっとしていて、帰国すると頭撫でるべし!!と走って寄ってくるのみで、出発の時に拗ねたりもしないので心強いばかりです。

お友達からは、うさぎってかよわいイメージだったんだけど、安定の丸っこさだねとか。見ると大福食べたくなると言われ、餅 mochi(仏語発音:モシ)と大福daifuku(仏語発音:ダイフキュ)と改名するべきかとちょっと考えました・・・(笑)実家のうさぎがチョコという名前なので、お餅ちゃんとチョコちゃんだとカラスのパン屋さんみたいでかわいいんですけどね♪さて取り留めのない日記となりましたが、もうそろそろ日本ですー!荷造りしてませーん!うわー!

コメント

Popular Posts