シャンゼリゼ劇場でコンサート

先週の日曜日、待ちに待ったネーメ・ヤルヴィ指揮のルツェルン交響楽団のコンサートに行って来ました。ソリストは、マルタ・アルゲリッチとミッシャ・マイスキー!!演目は以下の通り。

Dvorák Scherzo Capriccioso
Chédrine Concerto pour violoncelle et piano (création française
Franck Sonate pour violoncelle et piano
Chostakovitch Symphonie n° 9


ネーメ・ヤルヴィの指揮をを生で聴くのは初めてだったのですが、息子さんパーヴォ・ヤルヴィの繊細な音楽とは打って変わって、冷静沈着、ダイナミック!という男気あふれる指揮。無駄な動きは一切せず、空間を使って指揮をするような、本当に素晴らしい指揮者でした。遅めのテンポで引きつけ、そのフラストレーションを山場で爆発させる、その才能は鬼才でした!

オーケストラの方はというと、いぶし銀のような渋い響きで、フランスオケのキラキラした色彩感、キャラクターの濃い楽団員達とは違って、統率力がある!フランスのオケでショスタコーヴィッチを聴いたときは、色彩が豊か過ぎるし、ちょっと軽い感じがしてしっくりしなかったのですが、今回のルツェルン交響楽団は素晴らしかったです。ちょっとだけ気になったのは、コンサートミストレスの動きがブレやすかった事。足を下で組んだまま演奏するのは、ないなぁ・・。そのせいなのか、ソロの音もブレていたし、説得力に欠ける感じがしました。それはおいておいても、各セクションの音のまとまりは素晴らしかったです。

久しぶりに聴いたアルゲリッチは、この日も美しく、お年を重ねる程美しくなるような気が・・。
PPPでも全て音が飛んできて、リズム感抜群だからか、走っても緩んでも、彼女のペース。新作のCedrineのコンチェルトも力強く弾ききってらっしゃいました!これは本当に天性のものなんでしょうね。。

マイスキーは、昔から彼の解釈が苦手だったので、どうかなぁと半信半疑で聴きに来たのですが、フランクの入り一小節でアッパーを食らいました。とても情熱的な人なのだろうけど、揺れすぎて船酔いしちゃいそう・・。そもそも、彼らのソロ演目はプロコフィエフのソナタだったので、これなら!と思ってチケットを買ったのですが、当日のプログラムを見たら、フランクに差し替え・・・。しかし、フランクの4楽章のアルゲリッチの爆発ぶりは、お年を召しても相変わらずで、惚れ惚れと聞き入ってしましました。それまでマイスキーに添うように演奏していたのに、4楽章の再現部からリードし始め、爆発。待ってましたとばかりに会場大盛り上がりでした。やっぱりいいですねぇアルゲリッチ!!

締めくくりは、グリンカの幻想的ワルツ。ネーメ・ヤルヴィのユーモア溢れる指揮で大喝采で締めくくられました!ネーメ・ヤルヴィまた来て下さい!!

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