パリでジャズを☆

先週は週末が母の日だった事もあって、お母さんの好きな曲を練習したいという生徒ちゃんがいたり、お母さんの為に詩を作ったから聞いて!と披露してくれる子がいて、ほんとうに温かい雰囲気のレッスンが続きました。子供たちがご両親にべったりなのを見ると、こっちまで幸せな気持ちになります。

そんなレッスンの後、金曜日は、トランペットのお友達ステファンが演奏するビッグバンドを聴いて来ました。会場は、モンパルナスにあるPetit Journalというパリでも有名なジャズバー。プレイヤーの殆どが40~50代だった事もあり、落ち着いた雰囲気なのかな?と思いきや…おじさま達弾ける弾ける!!円熟味のある音楽性と、この道一本でやってきた彼らのレベルは凄まじかったです。

私自身は、オケ以外で金管楽器を聴く事が少なく、ジャズもピアノトリオかシンガーを好んで聴いていたので、ビッグバンドのエネルギーに脳みそを揺さぶられました。コンサートの前に、アクシデントに見舞われて、凹んでいたのですが、開始1分でそんな事も忘れてしまい、彼らのサウンドを心から楽しませてもらいました!

プログラムはオリジナルのものから、ラテン系、そしてロック要素が入ったものと、聞き手を引込み、もっと聴かせて!とみんなが言いたくなるようなステージ。このお客さんと同じ空間を共有出来る音楽。本当に羨ましいです!!そして、今までジャズサックスにあまり縁がなかったのですが…今回、人生初、びっくりして顎が外れるかと思うくらい素敵な演奏に出会ってしまいました。Eric Seva氏!! http://www.ericseva.com/

サックスには詳しくないのですが、澄んだ音なのに男気のある音楽、ぶれないんです、本当にぶれがない!!!!実は、ジャズプレイヤーの割れたような音が苦手だったのですが、彼は音の密度を生かして一切割らず、歌う所も、演歌調にルバートをかけて歌うのではなく、内で歌うような、男気炸裂。もうこれでジャズサックスは苦手なんて言えなくなりました…。

そうしている内に、今度はファーストのトランペットソロが、これまた凄いテクニックで…旦那さんと共々ビックリしていたら、なんとキャピトルトゥールーズ管弦楽団の元トランペットソロを務めていたとの事こちらの音楽院は、クラシック科と共にジャズ科も併設されている学校が多い事から、両方ともプロで食べて行けるという人々がいます…。両方の知識と方向性を持っていたら、恐いものなしですね…。フランスのバリエテ恐ろしや…。

この人を引込む演奏、お客さんと同じ空間を楽しむアート、勉強する所が沢山。そして本当に楽しくて楽しくて、癖になってしまいそうです!!




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