走りぬいた秋

前回の投稿から一ヶ月半もご無沙汰してしまいました!時間もなければ余裕もなかったこの秋は…まず10月中旬から一ヶ月に渡って、ナンシー国立歌劇場オーケストラのセカンドフルートとして、3シリーズ全6公に演参加させて頂いて、エキサイティングな日々を送っておりました。

殆どの公演がコンサートの3日前くらいに声をかけて頂いていたので、急いで友人にレッスンの代講を頼んで、ホテルとTGVの予約、朝5時起きで電車に乗り、直接リハーサル会場に着いて、その場で譜読み、2回のリハーサルと1回の通し稽古をして、コンサートというここ数年で、一番集中力を使ったように思います。。。ホテルではなかなか練習をさせてもらえなかったので、団員の方にお部屋を貸して頂いて練習をしたり、本当に必死。ハラハラするのに楽しくて、楽しいけれど怖くて、ずっとアドレナリンが出た状態の一ヶ月。沢山の思いがあるのですが、なかなか言葉に出来ず、もう少し消化出来たら血となり肉となり、演奏になじんで出て来てくれるのかなと思っています。なのでざくりと公演と出演者をご紹介☆

まずは金の装飾と曲線が美しいアールヌーボー調のオペラ座。美しくて休みがある毎に天井を眺めていました。笑





第一公演はオールプーランクの演目でプーランクのオーケストラ作品、オペラの抜粋ものを音楽学者のコメンテーターを交えての日曜日のマチネコンサート。若いフランス人の女性指揮者を迎えて、柔らかく繊細な色彩を奏でていました☆

Concert Commenté
Dimanche 20 octobre 2013 à 15

ソプラノ Ingrid Perruche
バリトン Armando Noguera
コメンテーター Emmanuel Reibel
指揮 Mélisse Brunet
Orchestre symphonique et lyrique de Nancy

第二、第三公演。これは事務局からお電話を頂いた時、余りの驚きから目から火が出そうだった…元新日フィルの王子クリスティアン・アルミンク氏を迎えてのブルックナー5番。

24, 25 octobre 2013 à 20h30
Salle Poirel

Anton Bruckner (1824 - 1896)
Symphonie n°5 en si bémol majeur

指揮 Christian Arming 

新日のコンサートや公開リハーサルに通って、作り込まない美しさというか、素材価値をグンと引き上げて、香り立つような音楽を作り出す彼の音楽に、当時は目を♡にして通ったのは言う迄もありません…。その人が目の前で指揮をしている。この現実に慣れる迄時間がかかるかと思いきや、作曲者と共にウィーン出身のアルミンク氏の話すブルックナーの音楽はとても興味深く、指の動き、目の動き、口の動きですらオーケストラの音が即座に変わるというこのカリスマ性圧倒されて、背筋がすーっと涼しくなった程です。若い頃ファンだった事を主席のギャスパーに話したらば、終演後、控え室に連れて行ってくれて…じゃじゃーん写真を撮って頂きました。腕筋と緊張で引きつっている顔はご愛嬌ということで…。



その後の三公演はアメリカ人指揮者のMatthew Kasper氏を迎えてのAllジョン・ウィリアムス。ハロウィーンコンサート、ディスカヴァリーコンサート、キャンパスコンサート(学生を招いてのコンサート)。思いのほか体力を消耗するスターウォーズに負けそうでした。。ハロウィンコンサートは団員全員、そしてスタッフまではものすごい仮装をしていたのですが、今後の仕事に響くのも怖いので、ドリフのようだっただとだけお伝えしておこうかと思います…。笑

John Williams (né en 1932)
Harry Potter, suite symphonique
Star Wars, suite symphonique
指揮 Matthew Kasper

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