ジャポニズム

二日がかりで、アメブロからこちらに記事を移す事が出来ました。これが思いの他大変な作業で、まずアメブロからFC2ブログに引っ越し、FC2ブログからtextファイルにエクスポート。その後、時系列と写真は一つ一つ手作業で変更しました。色々な事を書き留めていたのですが、これを機に色々と気持ちの整理をと思い、音楽を中心に残す事にしました。

コメント頂いたり、読んで後からメールを下さる方々も多かったので、消去するのは惜しみないのですが、スパムの関係等もあり、記事の方は移転のお知らせ以外を削除させて頂きました。今まで読んで下さっていた皆様、本当にありがとうございました。そしてこちらでも宜しくお願い致します!

さてさて、今日が第一回目の投稿になります・・・



パリはここ数日で秋が深まり、朝夕は気温が10度を切るようになりました。いつ衣替えをしようか、きっと10月はブルゾン、11月はコートと外套着が必要になるに違いない…とボンヤリ考えながらメトロに乗り込むと、仕立てのいいジャケットを着たムッシュが自信満々に近づいて来るではないですか。


気まずいので少し目線を逸らしていたのですが、ムッシュはブレる事なく私の目の前の席に。そっと視線を前方向に戻すと、彼の仕立てがいいジャケットに巨大な金ボタンが付いていて、しかも何か書いてあるのです。「中」と・・・。

え?!っと反射的に顔が上がると、ムッシュは「やっと分かったか!」と言わんばかりの笑み。そうです。紛れもなく『学ラン』だったのです。一体どこで仕入れたのか分かりませんが、ムッシュは第一ボタンまでしっかり止めて着こなしてらっしゃいました。

分かってしまったら余計に見れなくて、それ以後視線は床に落としたまま。がしかし、ムッシュが降りたのと同時に今度は地下足袋の若者が入って来ました。アディダスの水陸両用のカッコいいのもではなく、飛び職人の方が履いている感じの渋い藍色のもの。どうしたんだろう今日の七番線・・・。

とはいえ、遠目にはマオカラーの仕立てがいいジャケットと思って見えていたものが、学ランと分かった瞬間にオシャレに見えなくなってしまうのだから、知覚というものは可笑しなものですね。

学ランと言えば第二ボタンか…懐かしさに思い更ける秋の長夜。昨日は秋分の日だったのですね。おはぎ作らなくては。帰り道のお供はハリネズミ君。





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