現代音楽プロジェクト

毎回時ご報告ばかりなのですが、また今回も・・無事に4月2日の現代音楽のコンサートを終える事が出来ました。演奏会数日前まで、一曲通す事が出来るのだろうか・・とメンバー誰もが不安に思っていたでしょうKagelのserenade。演奏会一週間前から合宿状態でdijonに缶詰だったのですが、朝の9時から夜の8時まで合せっぱなしという強行軍で頑張りました。やはり朝早く行くのも、一番遅くまで練習してるのも日本人でしたが。笑 聴いた事のないパーカッションの数々、異様な早さで持ち替え、そして歌ったり、演じたり、ほぼ踊ったり。音楽性というよりは、パフォーマンス性の強い作品だったので、真面目な顔をして小難しいパッセージを吹いているだけではメッセージが伝わらないので、みんなちゃーんと子芝居をしていました。笑


私が苦労したのは、花束をイライラしながら探し出し、怒りながら放り投げるというシーン。元々動作が遅い方なので、どんなにイライラして見せても、周りからイライラして見えないと言われ、、大げさに花束を投げると、向いにいるギタリストを直撃してしまったり、、結局本番までいい案が出なかったのです。しかし本番は、袋に入れて隠しておいた花束がなかなか見つからなく、本当にアワアワしてイライラして、演じなくてもリアルに見えたそうです。こちらの人は根っからパフォーマンスが上手いので、全く苦労する感じもなく、皆楽しんで演じていました。それに比べて日本人はやっぱり恥ずかしがりというか、黙々と何をする感じがあり、お国柄の差をひしひしと感じました。

私は乗っていませんでしたが、他のグループが演奏したG・アペルギスの作品は、日本ではなかなか演奏されないtheatre musicale(音楽劇?)というジャンルのもので、作品にストーリー性があり、例えばクラリネットが高音でキーキーと人の悲鳴のような音を出し、ソプラノがもう一本のクラリネットを手にもってパーカッションの首をノコギリで切る動作、パーカッションは金属をこすりノコギリのひく雑音を出す。等、大変な事になっていました。現代音楽は好きだけれど、あそこまでのパフォーマンスは出来そうにありません。。。

日本の現代音楽の状況がどのようなものなのか、ここ数年演奏会に行けていないので分からないのですが、ヨーロッパはかなりパフォーマンス力が強いように思います。ちなみに6月末に演奏するStokhausenは猫の衣装で演奏するようにと指示されています。出来るのかな…。

ちなみに演奏会の日、胡桃嬢は初めてのお留守番でした。タイマー式の餌補充機を購入し、水のボトルも二本設置して来てくれたので、ちゃーんといい子にして待っていてくれました。家に帰って来て、ぴょこっと顔を見せてくれると、ほっとして口元にやり。帰る所があるっていいですね。

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