鏡の国へとFlute Invisible

いつもながらご無沙汰しておりました!そろそろ携帯からアクセスできるブログを見つけないといけませんね(汗)

そうこうしているうちに、新春という時期を過ぎてパリでの室内楽コンサートを終え、日本へ飛んで、主催していたコンサート『Mirrors 鏡の国へ』を無事に終えてフランスへ戻って参りました😊
鏡というテーマにそって、調性、国、時代と展開してゆき、コンサートに来ていただいて初めて、なぜ各作品がそこに置かれたのかを感じて頂けたのではないでしょうか?なぜバロック&前古典派のど真ん中にサーリアホが置かれたのか😂

そして様式によって奏法がどのように違って聞こえるのかも、チェロの北嶋愛季さんがバロックボウとモダンボウを使い分けて演奏されたことで、より明確に聴き比べて頂けたと思いますし、ピアノの大越崇史さんも、古典と近代で奏法にかなり変化をつけていて、リヒターとメシアンの弾き方の差は録音を聴くと、全く違う楽器のよう。
また後半のラヴェルの合わせ鏡の中に置かれた、国民音楽協会と独立音楽協会の話。第一次世界大戦からの流れなど、コンサートではあまり話題にされない事もとりあげてみました。これらはフランスに住むようになってから、作曲家たちに生活がより身近になり、文献も目にする機会が増えた事もあり、解説も含め、少し視点を変えたものをお伝えしたかったからなのです。

それを客席の皆さんが、ほほう!そうそう!を少しずつ声を出してくださるのを聞いて、空気が馴染んでいく様子、そして皆さんの体と音楽が共鳴していく瞬間を毎秒体感していくコンサートとなりました。濃密な空気を共有してくださった皆様、本当に有難うございました!心より御礼申し上げます!

そして今回は10人ほどの小学生をご招待させて頂き、彼らの食い入るように聴くその姿勢に、今後もこういった試みを続けていこうと少し自信が持てました。こういった試みが出来たのも、素晴らしい演奏してくれた北嶋愛季さんと、大越崇史さん、そして音楽を文化的に紹介してくださった音楽ライターの白沢達生さんの三人の支えがあってこそ。感謝しきれません!ありがとう。

Mirrors 鏡の国へ セットリストはこちら
F.X.リヒター:フルートとチェロとピアノのためのソナタ第2番ト長調
J.S.バッハ:インヴェンション 11番 (flute cello) 
K.サーリアホ:フルートとチェロのための鏡
J.S.バッハ:インヴェンション 6番 (flute cello)
C.P.E.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調Wq 124 
M.ラヴェル:道化師の朝 (piano solo)
O.メシアン:クロウタドリ (flute piano)
J.イベール:ギルラルツァーナ (cello solo)
M.ラヴェル:マメールロワ


奏者三人が何度弾いてもまた弾きたいと言っていた妖精の庭。いい曲過ぎてリハで演奏するごとにフゥと溜息ができるほどでした。ラヴェルに恋する時間もこれで暫くお預け。ここから5月まではドビュッシーと武満に集中します😊



次の日本公演は7月。パリ公演は4/12にSawako Yoshida Trio。5/9はInjaにてピアニストの鈴木晴美さんとドビュッシーを中心にしたコンサート。5/26はBateau Daphnéにてフルート、ヴァイオリン、ハープでトリオ・セレネの初コンサートです!武満徹、ドビュッシー、サティを演奏予定

そして、1月末の室内楽コンサートFlute invisibleのダイジェストをソプラノの伊藤真矢子さんがアップしてれたので、もしよかったらぜひご覧になってくださいね!
Caplet : Viens une flute invisible 
Fauré : Après un rêve 
今井貴子 フルーティストTakako IMAI Flutist
Official Website : 

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